TIM & SAILOR

ティム店長のリンパ腫との戦い~ティム体調を崩す編~

2018年の1月から2019年の7月までのティムの猫リンパ腫の闘病について書きました。少しでも病気について悩まれている方の参考になればと思います。


ティム体調を崩す

2018年の1月に、我が家に新しい猫ハナを迎えました。

その頃には、ティムの凶暴性はすっかりなくなっており、夫と、もう一匹迎えたいねと話し、メスの子猫なら、喧嘩せずに仲良くしてくれるかなと思って迎えたのがキジトラのハナちゃんでした。

でもティムときたら、ハナを見るなり、尻尾を爆発したかのように大きくして、ウギャーと威嚇、ハナのほうは、目を丸くしてびっくりして、少しおびえていました。それでも、ハナは、ティムを気に入ってくれたようで、従順でしたが、ティムのほうが全く寄せ付けません。 無理にくっつけようとすると、ハナを襲ってしまいそうなので、2匹の距離を保ちながら、過ごしていました。

1ヶ月くらい過ぎた頃、今度は、強気だったティムの元気がなくなってしまい、丸くなって眠ってしまうことが多くなりました。

ちょうどその頃、ハナを健診と避妊手術のため、譲渡して頂いた竹ノ塚里親の会さんから紹介してもらった動物病院に連れて行く機会があり、その時に「先住猫に元気がなくなってしまった」と先生に相談してみました。すると、猫でも、犬でも、新しい子がくると、飼い主さんの気を引こうとして、元気がなくなることはよくあることだそうです。

「『様子がおかしい』と病院に連れてきて、いろいろ検査しても、どこも異常はない。ただ、新しく来た子と引き離した途端に、元気になった、という話は少なくないです」と。でも、その後に言われたことが、より印象深く、心に残っています。

「でもね、どこも悪くなくても、些細な事で猫ちゃんって死んでしまうこともあるから、新しい子を迎えた時は、とにかく一番に先住猫ちゃんのことを考えてあげてくださいね。」



歯肉炎を治療する

それからは、とにかく「ティムちゃんファースト」で過ごしていたのですが、またさらに1週間くらい経った頃だったと思います。 ティムが丸くなったまま、まったくご飯も食べず、起きることもなくなり、見た目にも、すっかり痩せてしまったのです。「これは、さすがにおかしい!」と、急いで、家の近所のかかりつけの病院へ連れて行きました。 ただ、顔を近づけてなでた時に、口臭がひどかったので、口の中に炎症がありそうだとは思っていました。

病院に連れていくと、それまではぐったりしていたのに、どこにそんな元気があったんだ!?というくらい、病院嫌いの血が騒ぎ、ウギャーウギャーうるさいこと(^^;)(元気なことはありがたいのですが)

診察してもらうと、案の定、歯茎が腫れて出血し、ひどい歯肉炎があるということで、治療してもらうことになりました。

歯肉炎を治療してもらって家に帰った後は、それまで何も食べられなかった分を取り返すかのように、もりもりご飯も食べてくれて、すっかり元気になり回復しました。

治療はこれで終了だったのですが、経過観察のため、1週間後に病院に行くことになっており、「鎮痛剤を打って診ることになるので、どうせなら他にも悪いところがないか念のため、検査しておきませんか?」とご提案を受けました。

今から思うと、この時のこの提案を受けたことが、とてもラッキーだったように思います。
本当に念のためだったのか、先生に思うところがあったのかは分かりませんが、このまま放置していたらと思うと・・・青ざめてしまいます。


腫瘍が見つかる

念のための検査でしたが、2つ見つかったことがありました。

まず一つ目は、ティムの腎臓は左右で大きさが違っていることでした。今すぐ、影響があるものでもないとのことでしたが、今後、左右の大きさの差が広がってしまうと、片方に負荷がかかりすぎてしまい、よくないので、今後も注意しましょうと言われました。

原因は、先天性のものなのか、成長の過程や病気によるものなのかはわからないそうですが、きっと先天性のものではないかと思っています。純血種の場合、雑種とくらべて、身体の欠陥は多い傾向にあることと、ティムはあまり良いブリーダーさんの元で生まれ育ったとは思っていないからです・・・。

そして、もうひとつ、胃の上部、ちょうど入り口になる部分に腫瘍らしきものが見つかりました。良性のものか、悪性のものかは、細胞を取り出して検査してみないとわからないけれど、良性なら外科手術で摘出しましょう、ということでした。悪性-がんやリンパ腫だった場合は、治療方法について相談しますが、まずは検査結果を待ちましょうということになりました。

この時、先生が、「特にリンパ腫だとかなり大変なので、リンパ腫でなければよいのですが」と心配そうにおっしゃっていましたが、私はこの時、リンパ腫の知識もほとんどなく、あまりピンと来ていませんでした。

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